ドナ・サマーというと、1970年代の『ディスコの女王』というイメージが強く、'80年代はあまり活躍しなかったように思われますが、
'80年代前半までも人気は続いていました。'83年の『She Works Hard For The Money』もアメリカでは50万枚売れ、ヒットしています。
ただ、'80年代後半に入ると、人気も徐々に下がり、'84年の『Cat Without Claws』、'87年のこの『All Systems Go』では売上も
前作より減ってしまいました。
『All Systems Go』では、前作の不振 (はじめて50万枚に届かなかった) を挽回しようと、『Hot Stuff』 など'70年代のドナを支えた
ジョルジォ・モルダーをメインプロデューサーに選び、人気復活を狙いました。
ドナ陣営が取った作戦は、「'80年代らしい曲でドナの歌唱力を活かす」 でした。リード曲の『Dinner With Gershwin』を始め、1曲目の 『All Systems Go』もそうですが、全体を通じて1980年代らしさを反映していて、「ロック〜ソウル〜ファンクがクロスオーバーしている」 作風になっています。明るく突き抜けるサウンド (どちらかというとロック寄り) の中でドナがのびのびと歌うイメージで、聴いている側も のびやかな気分になってきます。
ただ、残念なのは 「良い曲だけど、ドナ・サマーらしさは感じられない」 ことで、結果的にセールスも前作を下回ってしまいました。
'80年代のドナは、'80〜'82年にゲフィンに所属してアルバムを3枚発表した (この時は売れました) 後、'83年にマーキュリーで1枚アルバムを
出し、再び'84年にゲフィンに戻ったのですが、ゲフィンとしても戻ってきたドナに期待していたと思います。
ディスコ曲を期待して聞くとがっかりしますが、'80年代らしさが詰まったポップアルバムとして捉えると、聞いて良かったと思います。
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曲 名 | プロデューサー | |
1. | All Systems Go | Giorgio Moroder |
2. | Bad Reputation | Peter Bunetta |
3. | Love Shock | Giorgio Moroder |
4. | Jeremy | Giorgio Moroder |
5. | Only The Fool Survives | Giorgio Moroder |
6. | Dinner With Gershwin | Richard Perry |
7. | Fascination | Giorgio Moroder |
8. | Voices Cryin' Out | Giorgio Moroder |
9. | Thinkin' 'Bout My Baby | Jeff Lams |
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